番組には入らなかったけれど、ぜひ多くの人たちに知っていただきたい作品について
このコーナーで作品を発表させていただきました。ぜひご覧ください。

【それ以上の皆さんー02】

「答えの在り処」

教えてください
地上の言葉
空の星
あまねくあって
みつからない

教えてください
あの人の心
私の未来
描けるのに
つかめない

教えてください
知らないことのすべて
答えの在り処
胸に積もって
息苦しい

予告なんかいらない
ストン、と底が抜けるほど
無駄のない光の束で
どうか教えてください
夢が忘れ物になる前に
私が風になる前に


ジョンけけ

「深い夜」

紺碧の空に
紺碧の風が吹く

瞳は深い紺碧に染まり
心の中には
深い深い
紺碧の風が吹く

「塵が宇宙のはじまり」
科学者達は言うが
塵の前には何が・・・
真空
暗闇
(私は 塵にみたない)

星のまにまに
心をさらせば
電波望遠鏡のはるか彼方
宇宙は膨張し続け
留まる所を知らない
(どこまで行くのか)
もろくも崩れ去った
魂でさえ
宇宙の果てへと
運ばれていく
(そうだと良いが)

宇宙の果ての果て
そこに魂の尊厳がある


三井 真由美

「鎮魂」

1・17
寒さにけむる早朝
大地は地鳴りをたて
数千の民をのみ込んだ

炎が柱となって
空へと黒い煙と一緒に立ち上った

圧迫されてしまった民
瓦礫にうまった民
平和な毎日にこの日

突然やってきた震災
地中が荒れ狂う瞬間

5000人余りの御霊は天に昇った
今なおその日の恐怖
悲しみと涙はぬぐえない

地上の鎮魂の灯と祈りよ
天に届きますように!


大内 仁美

「お母さん お星様光っているよ きれいだね」
私は 母の手を握りしめ話したでしょう
きっと母も幼いころ 母の手を握りしめ
「きれいに光っているね」と話したでしょう
母の母も そのまた母も
ずっと昔から 人々は
星がきれいだと 誰かと見上げたことでしょう
そっと願いを込めたでしょう
そっと手を合せ祈ったでしょう
お星様  お星様


新藤秀子

「函館で見た火星の思い出」

2003年8月の終わり、4半世紀ぶりに訪れた函館山
昔、弱い視力ながらも何とか見えた夜景は、
いくら目を凝らしてもその像を結ばなかった

周囲の歓声を聞きながら、胸の記憶に重ねるしかなかった夜景
しかしその時、夜空には大接近していた火星が赤々と燃えていた
火星も捜せず、ぼんやりしていた私の手をとり、
友は指の先にそれを捕えてくれた
人工的な光ではなく、宇宙に生まれた命の輝き
5,576万kmまで近づいたその星には、水や塩分の存在説もある
生物の存在のロマンを載せ、火星はこれからも輝き続けるだろう
最果ての広い景の中に大きく輝いた火星は、
茫漠たる宇宙を身近に感じさせてくれた
火星が再び地球に大接近するころ、
地球は日本は、どう変わっているのだろうか

旅の思い出とともに、あの時の火星は今でも、
心の奥で光を放っている


埜村和美

こんなにあなたを抱きしめたくても
もう決して許されない
これは運命

空に輝く星たちを見るたびに気づく

どんなに手を伸ばしてみても
何光年も先の
それに手が届くはずがない
これは事実

それでも
星の光の中に
あなたの香りをみつけるとき
僕はやたらと星たちにつかみかかり
空を掻く

地に倒れた僕は
やがで原子になって
宇宙の空気にとけてゆく
星の光がそっとなぜてゆく


神秘絵

「シリウス」

シリウスの瞬きは

星になった人々が
残してきた愛しい人に

「元気でいるか?」と

輝く笑顔で
手を振っているのです


長太

たましいはどこにいる
たましいはここにいる
わたしの知らないところにいる
飛行機がゆっくり横切って
雲のレースの滑り台で
つばめの小さな胸の中
風にサーフィン遊んでる

たましいはどこにいる
たましいはここにいる
わたしの好きなオーロラの影
海の底で 貝殻の中に
ヤマネコの頭のてっぺんで
地図を開くと飛び出して
わたしの鉛筆が走ってく

たましいはどこにいる
たましいはここにいる
わたしの好きなあなたのこころ
あなたの好きなわたしのこころ
星をみつめる瞳の中に
瞳にうつる星の中に
わたしとあなたが笑ってる


福田さとる

「Memories~ほしにむすばれて」

いつも一緒だったあなたと
暫く会えなくなる時
「同じ時間に夜空の星を見よう」と
約束をした あの遠い日
星の光が二人の思いをつないでくれていた
そして今もまた
あなた(亡夫)と私をむすんでくれている星の光
夜毎星々は
世界中に飛び交う思いを見守り
遠い過去から培われてきた功績を
讃えているかのようなその輝きは
遥か未来への道しるべとなって
″希望の光″を放ちてくれている


市川 八重子

「朝の星  ------春分の日の翌朝に     '10.3.22」

一 黄砂の去った 春の朝
東の空に ベガ高く
南の空に サソリ燃え
砂子のごとき 天の川
我らが銀河 ここにあり

二 西の空には 北斗星
さかさに見える 面白さ
麦星燃える そのわきに
土星のこぶが 張り出して
春の三角 浮かび来る

三 北の空には カシオペア
アンドロメダは 地の底か
緑あざやか アルビレオ
ああほの白き 天の川
夏の三角 輝けリ


青りんご

「琴座のベガ」

琴座のベガは白い星
夏の夜空に
悲しい愛の伝説(いいつたえ)
あなたとわたし
かささぎ橋を
渡りそこねて落ちたのに
今また こうして いだきあう
一年ぶりの再会(めぐりあい)
きみでなければ だめだったよと
見つめ 呟く その言葉
信じます
琴座のベガに賭けた愛


梓川 峻

「大好きな怜音君へ」

ねぇ、今夜は 何処にいるの
大空を自由に遊びまわっているよね
小さな星をかき分けて 片足で ちょっと蹴飛ばし 流れ星!!
今夜はいっぱい いっぱい流れてる。
このまえ さそりの尻尾につかまって振りまわされ こまってた。
ずいぶん楽しそうに笑ってたね
三日月のお月様のシーソーも 今夜は産まれて まだ2日目のお月様
ゆっくり ゆっくり ギッタン、バッコン
まんまる お月様はね、ピエロさんのように 玉のり コロコロ。
でも、蹴飛ばしちゃ絶対 ダメよ。 お月様はね、ゆっくり西の空に
お散歩してるから 玲瓏たる朝空。
そしたら遊び疲れた。おまえも そろそろ ねんねだね。
白鳥さんも 小熊さんも、もううとうとしてるよ。
今夜は天びんのお皿にのって ゆっくりお休み。
ここで手をふって お前を探している 私に気づいて下さい。


小林 聖子

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